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尖圭コンジローマは子宮頸がんや膣がんなどのリスクを高めることもある

2020年05月09日

尖圭コンジローマを引き起こす原因は、ヒトパピローマウイルス。通常、尖圭コンジローマは良性の病気だと言われており、命を奪うことは滅多にありません。しかし、ヒトパピローマウイルスの中には、子宮頸がんや膣がんと言った悪性度の高い病気を引き起こすものもあることを知っておかねばなりません。

体の外側にイボができるのは悪性度が低いと考えられており、原因となるのは、ヒトパピローマウイルスの中でも6型と11型です。性行為が感染し、陰部や肛門周辺にイボを生じます。これに対して身体の内側にイボを作るのは、ヒトパピローマウイルスの6型と11型以外の型を持つウイルスです。その中でも16型と18型は、肛門や子宮頚部に小さく平らなイボを作ります。

このタイプのイボは非常に小さいので、拡大して見る器具を使わないと目視できません。それに、このタイプは子宮頸がん、膣がん、肛門がん、直腸がんの発生リスクを高めると言われているので注意が必要です。

尖圭コンジローマ自体は治療が可能な病気ですが、イボの種類が通常とは異なっており、出血がある、ただれて潰瘍ができている、治療してもなかなか治らない、と言ったケースでは悪性の可能性が出てきます。その場合にはイボを手術で切除して、組織を顕微鏡で調べ、悪性かどうかの判別が必要です。

見えにくい場所にできたイボの場合には、器具を使って患部を観察し、一部の組織を取り出し検査をします。これは組織からヒトパピローマウイルスの型が調べられるようになったからです。どの型かが分かれば悪性度が推測できます。

尖圭コンジローマを発症した人が必ずしもがんを発症するわけではありませんが、リスクが高まるということはがんにかる可能性が上がるということです。尖圭コンジローマはイボの出来ている部位によってはコンドームだけでは予防することができない種類の性感染症です。できる限り感染を防ぎたいのであれば、ワクチンを打ってヒトパピローマウイルスに対する免疫をつけておくという方法もあります。

子宮頸がんワクチンとして流通しているワクチンの中で4価ワクチンと呼ばれているものは、尖圭コンジローマの原因となる6型と11型の感染を予防するだけでなく、がんの原因である16型と18型にも効果を発揮します。他には、定期的に子宮頸がん検診を受けるなどすれば、もしも悪性度の高いヒトパピローマウイルスに感染していても、初期段階で発見できるでしょう。